世界

トゥインズ

同じ日、同じ時間、同じ紋章を持って人と異種族のそれぞれに生まれる双子の事。
人と異種族の橋渡しになる存在のため、人と異種族のそれぞれに保護されている貴重な存在。
研究対象、保護対象、宗教対象など注目される存在であるが多くのトゥインズは片割と穏やかに過ごす日々を望んでいる。

伝承

むかしむかし、人と異種族は争いを続けていました。
争いは長く続き、人も異種族も疲弊していきました。
そんなとき、一人の人間が異種族と共に現れ争う者たちを諭して回りました。
その二人の活躍により、争いは終わり世界に平和が訪れたのです。
しかし、平和が訪れてすぐに人の方ははやり病で死んでしまいました。
残された異種族は悲しみ泣きました。
すると不思議なことにその涙が種に変わったのです。
その種を世界中にまくと不思議なことに人と異種族のそれぞれに同じ紋章を持つ子供が生まれるようになりました。
その不思議な存在を、争いを終わらせてくれた人と異種族への感謝こめ、トゥインズと呼び大切に育てることにしたのでした。

特徴

  • 紋章は人と異種族のそれぞれの同じ場所に同じものが現れる。人の方は隠し、異種族の方は片割がいるというアピールもかねて常に見えるようにする傾向がある。
  • 紋章は同じ種族同士であってもバラバラで同じものは確認されていない。
  • 片割が死ぬと紋章は消え、残されたものは異種族であっても紋章があった部分を隠すようになる傾向がある。
  • トゥインズは普通の種族よりも強く生まれる傾向があり、強い血を残した種族たちには大変貴重な存在であるため大切に保護される。
  • 人間側の寿命や肉体の強さは片割の異種族に左右され、上位種であれば人の方も人間より強く生まれる。片割が長寿種である場合人間でも数百年生きた例があるがどういう仕組みかは不明。
  • 10歳になると人の国王都にある学校に集められるが、トゥインズ同士は片割がどのあたりにいるか何となく分かるので近場だとその前に合流することもある。
  • 異性7割、同性3割の比率で、異種族が男の場合が多い。なぜそうなるのかは分かっていない。


世界大戦

数百年ほど前におこったほぼすべての種を巻き込んだ大規模な大戦。
この戦争によりそれ以前の文明の記録はほとんど消えさり、大戦事態も混乱が続いたために詳細が分からない。
当時を経験した長寿種は未だ生きているがなぜか皆口をつぐみ、詳細を語ろうとはしない。
だが、この大戦後にトゥインズが公に出てくるようになり、各種族のテリトリー区分が決まったため何かがあったはずだと学者を悩ませている。

各種族テリトリー

大戦後に決まった各種族がどこに住むかということを決めた地域区分。
その前は各種族が好き勝手に行動していたために、争いが多く、人はそれに振り回されていたようだがこれが決まったことにより小競り合いは減った。
  • テリトリー内に入った場合、そのテリトリーを収める種族のルールが絶対であり外部から来たものはそれに従わなければいけない。
  • どの種族もおさめていない地域に関しては、何が起こったとしても各種族は干渉しない。
  • 各種族のテリトリーの移動や拡大に関しては、上位種の許可を取ることルールがあるが上位種の多くは引きこもりで接触が難しいため実質不可能。

種族分類

下位、中位、上位種の分類も大戦後に決まったことであり、種族同士の争いが起こり話し合いでどうしても決着しなかった場合は最終的には種族分類が強い側が優先されることになる。
そのために、下位種は自分より上位の種ともめ事を起こすことがへり、もめ事に発展したとしても話し合いの段階でどうにかするように調整するようになった。
  • この種族分類についてもどういった経緯で決定したかは不明な点が多い。
  • 人間だけは種族分類外になっているが、人間との交渉の場合上位種であるヴァンパイアを通さなければいけないので実質は上位種扱いである。

地域区分

  • 北方……異種族ですら住みにくい厳しい自然が多く残った地域であり、ほとんど未開の土地といっていい。ほか種族との交流を避けたがる種族が引きこもる場所であり、ここに住む種族はなかなか出てこず、詳細不明なものが多い。
  • 南方……暖かい気候で豊富な植物が芽吹き、陽気で明るい種族が多い。他種族と積極的に交流する種や商売に熱中する種など活動的。
  • 東方……独自の文化が発展しており、東方で団結して生活しているため他から来たものに対して排他的な面が強い。引きこもりの種が多い地域。
  • 西方……肉食種など危険な種族が多くいる地域。ケンカっぱやい種族が多いため、旅をするなら護衛必須。

神話

世界の成り立ち

創造神、ルディヴィア様はまず「人間の形」をした始祖様たちをつくられた。
その始祖たちに、ルディヴィア様はおっしゃった。
これから私は世界を作る。その手伝いをしてもらいたい。
手伝いの成果によって、君たちにはそれ相応の祝福を与えよう。
それを聞いて始祖様たちはルディヴィア様ため、世界のために知恵を近い、力を使い、世界を造り上げた。
創りあげられた世界を見て、ルディヴィア様は大変喜び、約束通り始祖様たちには祝福を与えた。
ある種は、天空を飛び回る翼を。
ある種は、何者にも屈しない強靭な鱗を。
ある種は、海を泳ぎ回る尾ひれを。
そして最後に、ルディヴィア様が世界を離れても寂しくないようにと、世界をルディヴィア様の力「神力」で満たした。
ルディヴィア様からの祝福は始祖様たちの子孫、そのまた子孫と、現代の我々まで伝わっているのである。

信仰

創造神であるルディヴィア様を信仰する種もいるが、多くの種は自分たちの祖。始祖を信仰している。
種族によって伝承は微妙に異なり、共通項があると思えば食い違いがあったりと、独自の伝承がそれぞれ伝えられている。

人の国

大戦後大陸の中央につくられた人のための国。
古くから異種族同士の争いに巻き込まれて危機的状況にあった人間がトゥインズという存在が現れたために保護されるようになり、作られた。
各種族の交渉の場としても活用されているため王都は様々な種族が暮らす場所となっている。
これにより大戦前に比べて各種族の交流が深まり、争い事は大きく減った。

王都

人の国の中心に位置する最も栄えた都市。
異種族同士の交渉の際の会場となることが多いために、異種族の出入りが盛んな都市でもある。
異種族が定住している率もほかに比べて多いため、様々な種族が入り乱れる場所でありもめ事も多い。
トゥインズの学校もここにあり、人間、異種族にとっても今や欠かせない都市となっている。

アメルディ学院

王都にあるトゥインズを集めた学校。
10歳から18歳からの8年間。世界中から異種族が集められ共同生活を送る。
他の学校に比べると期間が長いのは、様々な種族が十分な交流と、知識を学ぶため。

東西南北の門

王都には、東西南北にそれぞれ門があり出国、帰国の管理している。
王都に入るものは種族問わず記録することが義務づけられており、これを怠ると最悪はとられられ強制送還される。

トラスター通り

入り組んだ小道が多く、治安が悪いことで有名。
怪しげな出店や、怪しげな催しがひそかに行われているという噂もあるが詳細は不明。

王都の治安をまもる組織。武器の携帯をゆるされ、もめ事を正すために日々活動している。
国家機関であり、一般市民に比べると権限が大きい。

ギルド

人、異種族問わずに協力して物事を解決するために造られた民間組織。
様々な人間、種族が登録している。「人の国」から出る場合は、ギルドにて心強い護衛を集めることが必須。


リョシュア村

リーナの父が村長を務める南方の境界線付近の小さな村。
産業物はとくにないが豊かな自然が残っているので農業と狩猟で生活している。
人の出入りは少なく、ひっそりとした村だが辺境の田舎にしては識字率が高く、特待制度により王都に進学する子供も少なくない。これは村長であるリーナの父が知識を学び、伝えることが大好きな結果である。そのため一部の知識層からはひそかに注目された村。

カミラ村

シュトースとそのおじハンスが暮らす村。リョシュア村と同じく目立った産業はなく、農業と狩猟で近隣の村と協力しながら生活している。
狩猟を得意とする狩人が多いため、近隣の村の護衛役でもある。これはシュトースの叔父であるハンスの一族が腕利きのハンターで脈々とその技を継承したため。シュトース以外にも弟子はいるが今のところ一番弟子である。

エリーゼ村

山向こうにあるリョシュア村、カミラ村とは少し離れた位置にある村。それでも村長会議などで頻繁に行き来している仲の良い村である。
リョシュア、カミラに比べると南の端ではないため、二村よりは人の出入りが多く、行商人からの仕入れた村を二村へ売る代わりに、農作物をもらうなど共存している。

  • 最終更新:2018-10-14 20:03:22

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